Project/Area Number |
06770412
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
橘 逸勢 産業医科大学, 医学部, 助手 (30258610)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 遊離膵腺房 / エタノール / カルシウムポンプ |
Research Abstract |
Wistar系雄性ラットから調整した遊離膵腺房を用い以下の成績を得た。 1.600mMエタノールは、単独では膵腺房からのアミラーゼ分泌を刺激するが100pMCCK-8刺激に対するアミラーゼ分泌は抑制した。 2. 600mMエタノールは、G蛋白を直接刺激するNaF刺激に対するアミラーゼ分泌も抑制した。 3.600mMエタノールは、単独では膵腺房の細胞内カルシウム濃度を上昇させるが、100pMCCK-8刺激による細胞内カルシウム濃度の上昇には影響を与えなかった。 4.600mMエタノールは、100pMCCK-8刺激によるカルシウムの細胞内流入に影響を与えなかったが、細胞外流出を抑制した。 5.100pMCCK-8刺激に対するアミラーゼ分泌とカルシウム細胞外流出の600mMエタノールによる抑制は、細胞膜カルシウムポンプを直接賦活する0.3mM8Br-cGMPの添加により解除された。 以上の結果から、エタノールは膵腺房細胞に対しカルシウムポンプ活性を抑制することによりCCK-8刺激に対するアミラーゼ分泌を抑制することが明かになった。
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