Project/Area Number |
06770413
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
芹澤 宏 社団法人北里研究所, 北里研究所病院, 内科研究員 (60187870)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | リンパ球migration / パイエル板 / GALT(gut-associated lymphoid tissue) / 脳腸ペプチド / VIP(vasoactive intestinal peptide) / FITC(fluorescein isothiocyanate) |
Research Abstract |
[方法]Wistar系雄性ratを用いて、腸管リンパ管リンパ球のmigrationの基礎的検討を行った。すなわち、Willfurらに準じ、腸管リンパ管より採集したリンパ球にFITC(fluorescein isothiocyanate)を標識し、頚静脈より注入した。その後経時的にパイエル板、脾臓、腸間膜リンパ節などのリンパ組織を採取し、凍結切片を作製した。rabbit anti-FITCおよびHRP標識gost anti-rabbitを用いた免疫組織化学的手法により標識リンパ球のmigrationの局在を検討した。さらに、VIPを10ng/kgBW/minの速度で腸間膜動脈へ持続注入し、その影響をみた。 [成績・考案]標識リンパ球のmigrationはパイエル板では標識リンパ球注入後30分で旁濾胞領域で確認され、以後2時間まで増加した。脾臓のPALS(periarteriolar lymphatic sheath)、腸間膜リンパ節の旁皮質ではそれぞれ30分、1時間でmigrationがみられ、いずれもT cell領域からmigrationがおこることが確認された。一方、胸腺では観察時間内ではmigrationは認められなかった(リンパ学)。さらに、VIPの腸間膜動脈投与群では、パイエル板において初期(1-2時間)のリンパ球migrationが抑制され、他のリンパ組織では有意な変化は観察されなかった(10th Worldcongress of gastroenterology、1994年10月、ロスアンゼルス)。 今回の検討は、リンパ球のFITC標識がmigration studyに有用であることを確認させ、GALTにおいて脳腸ペプチドが何らかの役割を有することを明らかにした。今後、サブスタンスPや種々のサイトカインの影響も検討するとともに、これらの物質がいかなる機序で影響するのかを明らかにする必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)