Project/Area Number |
06770414
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
|
Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
土肥 多恵子 国立国際医療センター, 研究所・代謝疾患研究部・栄養障害研究室, 室長 (60250221)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 糖鎖抗原 / 大腸癌 / 糖転移酵素 / シアリルルイスx / シアリルルイスa / シアル酸転移酵素 |
Research Abstract |
1.糖転移酵素基質の調整 ヒト胎盤より脂質を抽出し,糖脂質シアリルパラグロボシドを精製した.精製したシアリルパラグロボシドは糖脂質はエンドグリコセラミダーゼ処理の後,2-アミノピリジンで蛍光標識し,PA化シアリルラクトネオテトラオースとした.またこの一部を酸水解してPA化ラクトネオテトラオースを作製した. 2.糖転移酵素活性測定 大腸癌の手術切除標本からミクロゾーム画分を取り,蛍光モニターを取り付けた液体クロマトグラフィーを用いてsialyl Le^x,sialyl Le^a合成に関与するフコース転移酵素活性,シアル酸転移酵素活性・Sd(a)/N-アセチルガラクトサミン転移酵素活性を測定した. 3.糖鎖抗原の発現解析 sialyl Le^x,sialyl Le^aの発現をモノクローナル抗体を用いたELISA法によって解析した.この結果大腸癌では,非癌部と比べるとα2,6シアル酸転移酵素活性が上昇している傾向があるが,α2,3シアル酸転移酵素活性は同等か低下している傾向のあることが解った.これに対してSd(A)N-アセチルガラクトサミン転移酵素活性は正常組織に高く癌組織では低下していた.sialyl Le^x,sialyl Le^aの発現が亢進している10数症例でフコース転移酵素活性,シアル酸転移酵素活性の全てを測定したが,全例に共通する糖転移酵素活性の変化は見いだせず,sialyl Le^x,sialyl Le^aの発現亢進のメカニズムはそれぞれの症例によって異なるのではないかと考えられた.
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)