Project/Area Number |
06770421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長瀬 隆英 東京大学, 医学部(病), 教務職員 (40208004)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 気管支喘息 / 接着分子 / 肺組織抵抗 |
Research Abstract |
気管支喘息は、気道平滑筋収縮、血管透過性亢進、血管拡張等による気管支収縮を主体とする病態であり、種々の化学物質が複雑に関与していると考えられる。本研究では、最新のバイオテクノロジー産物を応用し、CGRP及び接着分子の喘息発症への関与を検討する。CGRPは気道に広く分布する神経ペプチドで血管拡張作用を有することが報告されているが、喘息発症に関しては、未だ不明の点が多い。また、接着分子は、細胞間相互作用を媒介する分子群で、喘息発症に関与する可能性が考えられるが、未だ検討されていない。本研究では動物モデルを用いて気道及び肺組織抵抗を測定し、気道及び末梢肺組織におけるCGRP及び接着分子の影響を特異的に評価した。 モルモット運動誘発性喘息モデルは、ヒトの運動誘発性喘息と同様の時間経過・特徴を呈することが報告されている。本モデルは、気道内温度の変化による血管透過性亢進が発症の一因と考えられ、CGRPとの関連が疑われる。本研究では、CGRP投与群において過換気負荷誘発反応の低下を認め、モルモット運動誘発性喘息モデルにてCGRPが重要な役割を演じている可能性が示唆された。 アレルギー喘息モデルとして、OA-sensitized Brown-Norwayラットを用いた。本モデルは、早発型反応(15分以内)及び遅発型反応(4-6時間)を高率に呈し、ヒトのアレルギー喘息と同様の時間経過を示すことが報告されている。本研究の結果より、抗ICAM-1,LFA-1モノクローナル抗体の投与により、早発型、遅発型反応が抑制されることが示された。 CGRP及び接着分子は、種々の炎症性疾患に関与することが報告されており、気管支喘息との関連についても、今後の研究の進展が期待される。
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