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低酸素性肺血管攣縮時の肺微小循環動態における内皮由来血管弛緩物質の生理学的意義

Research Project

Project/Area Number 06770428
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Respiratory organ internal medicine
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

泉 靖弘  北里大学, 医学部, 助手 (10255284)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsラット / 低酸素性肺血管収縮 / 一酸化窒素 / L-NMMA
Research Abstract

ラットで低酸素負荷時に一酸化窒素(NO)産性阻害剤であるL-N^Gモノメチルアルギニンを投与し肺微小循環動態を観察し非投与時と比較することにより、低酸素負荷時の一酸化窒素の作用について検討した。低濃度酸素による換気により細動脈の細い部位で局所的に不規則に血管径が減少していたが、細静脈では拡張していた。
血管径で直径20μm未満と20μm以上の2群に分けて解析すると、細動脈ではL-NMMA投与前に直径20μm未満と20μm以上の両方の群で有意な血管径の減少を認めた。L-NMMA投与後にもK-NMMA投与前と同様に低濃度酸素により有意に血管径は減少した。細静脈ではL-NMMA投与前に直径20μm未満の群で有意な血管径の増大を認めた。しかし、直径20μm以上の群では有意な変化を認めなかった。L-NMMA投与後には、投与前にみられた直径20μm未満の群での血管径の増大はみられなくなった。
現在、低酸素性肺血管攣縮の主な作用部位は動脈側と考えられている。本研究では細動脈は低濃度酸素による換気時に血管径の減少を呈し、以前の報告と同様な結果を得た。しかし、静脈側では直径20μm未満の細静脈で血管径が増大したいた。血管径の増大は細静脈の比較的細い部位のみで観察されていることから、この変化は肺胞付近の細静脈で観察される局所的な反応であると考えた。
本研究では流量、圧の変化を検討していないため、細動脈より上流の動脈での血管径の減少による肺血管抵抗の増大により心拍出量が減少し、受動的に細動脈の血管径が減少した可能性も否定はできない。しかし、その場合には静脈側の血管径も全体的に減少すると考えられ、細静脈径の拡張は少なくとも、他の調節因子が働いていると考えられる。しかもL-NMMAで、この変化がみられなくなることから低酸素負荷時の細静脈径の増大にはNOの関与があるものと考えられた。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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