Project/Area Number |
06770464
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
林 敬 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90221506)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 脳虚血 / ユビキチン / 遺伝子発現 / 大脳皮質 / 海馬 / in situ hybridization / dot blot |
Research Abstract |
ユビキチン遺伝子は、UbC、UbB及びUbAの3種に大別される。今回、これらの遺伝子に特異的なプローブを用い、脳虚血後のユビキチン遺伝子の発現の変化をin situ hybridization法及びdot blot法により検討した。虚血モデルとしては、Wistar ratの20分間の前脳虚血を用いた。既に我々がサブクローニングしたプラスミドベクターから、in situ hybridizationには放射性cRNAプローブを、dot blotには放射性cDNAプローブを作成して用いた。in situ hybridizationの結果から、正常脳においてはUbC、UbB、UbA遺伝子とも脳の広範囲に発現していた。再灌流30分後、大脳皮質・海馬において3種の遺伝子の発現の減弱を認めた。その後、両部位において3種の遺伝子とも発現は増加し4-6時間後にPeakとなり、48時間後に正常レベルに復した。また、24時間後に海馬CA1-CA3部位でUbC遺伝子の発現増加の遷延が認められた。dot blotの結果では、再灌流4時間で海馬、6時間で大脳皮質においてUbC遺伝子の有意な発現の増加を認めた。UbB遺伝子に関しては、海馬において再灌流4時間に有意な発現の増加を認めたが、UbA遺伝子には有意な変化は認められなかった。in stiu hybridization法とdot blot法では、一部異なった結果を得たが、これは両者の検出感度、試料調整法の相違と考えられた。以上より、UbC遺伝子の発現変化は、他のユビキチン遺伝子と比べ虚血浸襲を鋭敏に反映する事が示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)