Project/Area Number |
06770494
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松原 広己 岡山大学, 医学部, 助手 (70252955)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 心臓 / 心室 / 心筋 / 弛緩 / 収縮 / 心力学 / 時定数 |
Research Abstract |
イヌ交叉灌流心標本の左室内に水を満たしたバルーンを装着し、自家製容積サーボポンプに接続した。このサーボポンプにより異なる左室容積での等容性収縮や異なる左室駆出率での駆出性収縮を起こした。左室容積の増大と心拍数の低下、左室駆出率の減少は左室圧下行脚の時定数で評価した左室の弛緩機能を悪化させた。しかしながら、これらの負荷はEmaxで評価した左室の収縮機能をほとんど変化させなかった。 一方、左室圧下行脚の時定数は同一心拍、同一モデルを用いても算出方法のわずかの変更によって、上記の変化を上回る大きな変動を示した。例えば左室等容性弛緩期の終点としてどの時点を採用するかは研究者によってまちまちであるが、わずか数ミリセカンドの間のデータを算出に採用するかしないかけで時定数は5〜10%増減する。この結果より左室圧下行脚の時定数は左室弛緩機能の指標として大変不確実であることが明らかとなった。これは時定数算出の基礎となる左室圧下行脚の指数関数モデルの不正確さに起因すると考えられるので、現在より正確なモデルを検討中であり、そのモデルから得られる新しい弛緩機能の指標を用いて、今後不全心等における収縮機能と弛緩機能の関連を検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)