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冠動脈形成術後の再狭窄と冠動脈バイパス術後狭窄の機序に関する検討

Research Project

Project/Area Number 06770515
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Circulatory organs internal medicine
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

迫村 泰成  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00246480)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords平滑筋 / ミオシン重鎖 / PDGF
Research Abstract

【目的】動脈グラフトの術後吻合部狭窄の機序を明らかにする。
【方法】家兎(n=10,体重1.8〜2.2kg)腹部大動脈を半周切開した後再縫合し,術後1,2,3日,1,2,3,4,6,8,16週の各時期に屠殺した.同部位を光顕的に観察するとともに、SM1および胎児型(SMemb)の2種類の平滑筋ミオシン重鎖アイソフォーム、血小板由来成長因子リセプターβサブユニット(PDGFR)に対するモノクローナル抗体を用いた酵素抗体法により免疫組織学的検討を行った.【結果】1)平滑筋ミオシン重鎖アイソフォーム:抗SM1は術後1日から16週まで中膜および内膜平滑筋細胞に持続的に免疫活性がみられた.抗SMembは術後1日から6週まで内膜,中膜平滑筋細胞に抗SM1と同程度の免疫活性を認めたが,8,16週後では免疫活性が低下していた。抗SM1と抗SMembは同一の平滑筋細胞に認められた。免疫活性は抗SM1,抗SMembともに内膜平滑筋細胞が中膜平滑筋細胞より強かった。2)PDGFリセプターβサブユニット:術後1日から16週まで内膜、中膜平滑筋細胞に免疫活性陽性であった。また抗PDGFR陽性細胞の局在は抗SMemb陽性細胞とほぼ一致していた。3)光顕的検討:術後3日より内膜へ遊走する平滑筋が出現し,継時的に増加した。【考案】SMembは胎生期大動脈平滑筋細胞に出現し生後観察されなくなり、新生児期以降代わってSM-1が出現すると言われている。また近年動脈バル-ニング等による内皮障害後の平滑筋細胞増生時にもSMembが出現すると指摘されている。今回の検討で術後の血管吻合部修復過程においてもSMembが内膜、中膜平滑筋細胞に一過性に出現し、それらと同様の平滑筋ミオシン重鎖アイソフォームの変換が生じている。またSMembとPDGFリセプターβに類似の局在性がみられたことは、PDGFを介し平滑筋細胞ミオシンアイソフォーム変換が生じている可能性を示唆する。SMembは動脈グラフト吻合部における術後変化、中膜から内膜への平滑筋細胞増生や遊走能と関連を有していると推測される。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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