Project/Area Number |
06770576
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
半沢 典生 横浜市立大学, 医学部・小児科学教室, 助手 (80254168)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | t(17;19)ALL / E2A / HLF |
Research Abstract |
我々はt(17;19)を伴う急性リンパ性白血病の1例を経験した。この白血病細胞においてE2A遺伝子の再構成を認めたことより、19番染色体の切断点はE2A遺伝子上に存在することが推測された。よってこれまでの報告より17番染色体の切断点はHLF遺伝子上にあることが推測されたため、予想される切断点をもとにプライマーを作成した。 一方、再発時の骨髄細胞よりAGPC(Acid Guanidinium-Phenol-Chloroform)法によりRNAを調整した。このRNAよりcDNAを抽出し、作成したプライマーを用い、PCR(polymerase chain reaction)法による増幅を試みた。プライマーはE2A側に予想される切断点よりそれぞれ87,209,278,416bpに20merの長さで、HLF側は43,120bpに20merの長さで作成した。これらを用い、nest PCR を試みた。このPCR product をGene Clean Kit を用いて切り出し、サブクローニングしたのち、ジデオキシ法によりシークエンスを行った。この結果、390 塩基の配列を決定した。5`側より135塩基はE2A遺伝子exon12由来で、その下流にexon13由来の18塩基が続いておりこの部が切断点と考えた。3`側の100塩基はHLF遺伝子exon4由来で、これらの中間に由来不明(intron由来?)のinsertion137塩基を認めた。また、E2A遺伝子の切断点より18アミノ酸上流にグリシンからセリンへのpoint mutationを認めた。これはHungerらが報告したt(17;19)転座のうちtypeIと考えられた。またこれらに並行して、患者骨髄細胞よりcell lineを樹立し、現在維持している。 今後はこのcell lineを用いて、決定した塩基配列よりアンチセンス実験を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)