Project/Area Number |
06770588
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
黒澤 秀光 獨協医科大学, 医学部, 助手 (10205239)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 小児急性白血病 / PGK遺伝子 / クロナリティ |
Research Abstract |
1.PGK遺伝子の小児癌患者のヘテロ接合性の頻度 当院血液外来通院中の小児癌患者におけるPGK遺伝子のヘテロ接合性の頻度を求めた。末梢血よりDNAを分画し、PGK遺伝子のプライマーにてPCRを施行しBstXIで消化後、電気泳動を行った。結果は27例中11例(40.7%)にヘテロ接合性を認めた。この頻度は欧米人で報告されている33%に比べて高かった(Vogelstein,Bet al.Cance Res.47,4806-4813:1987)。 2.急性白血病頻回再発女児例のクロナリティの検討 骨髄検体が得られた急性白血病再発女児例は4例(ALL 4例、AML 1例)であった。このうちPGK遺伝子のヘテロ接合性を認めた例は3例で、3例中1例のALLは現在も強力な化学療法中で化学療法後の骨髄回復時に得られた骨髄は支持療法として使用されているG-CSFの影響でリンパ球の比率が極めて低く(2〜3%)、DNA抽出に十分な検体が得られず、対象外となった。実験方法は得られた骨髄検体を比重遠沈法で単核球と多核球に分離し、更に単核球はダイナビーズ(CD2,CD19)を用いてT-ce11、B-ce11、nonT/nonBce11の3分画に分離した。以上4分画よりそれぞれDNAを抽出し、HpaIIで消化した後PCRを施行し、BstXlで消化後、電気泳動を行った。検索し得た2例は4分画いずれにおいてもヘテロ接合性が同じ泳動パターンで認められており、多クローン増殖であることが証明された。症例数が少ないが、頻回再発ALL寛解期は再発AML寛解期と異なり各血球成分はいずれにおいても単クローン増殖は認めなかった。
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