Project/Area Number |
06770619
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
佐藤 俊樹 秋田大学, 医学部, 講師 (40187216)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 皮膚糸状菌 / ケラチナーゼ |
Research Abstract |
まず、外来白癬患者から、Trichophyton rubrum、Trichophyton mentagrophytes、Microsporum canisの3菌種を分離した。次に、これらの菌種にケラチナーゼを多量に産生させる培地を検討した。1)ヒト毛髪加低栄養液体培地:これは、ヒト毛髪を凍結乾燥し、その粉末を、ごく微量の炭素源のみ含む培地に混和したものである。これには、M.canisは旺盛な発育を示したが、T.mentagrophytes、T.rubrumはほとんど発育しなかった。2)ヒト角層加低栄養液体培地:これは、ヒト足底の角層をカミソリの刃で採取し、ブレンダーで粉砕し、それを1)と同様のごく微量の炭素源を含む培地に混和したものである。この培地にはT.rubrum、T.mentagrophytes、M.canisとも旺盛な発育を示した。菌種による異なる基質に対する発育の違いは、それぞれの菌種のもつケラチナーゼの特性によるものと思われる。次に、各々の培地につき、ヒト毛髪およびヒト角層を加える濃度を変えながら、どの濃度で最も菌の発育が良いかを検討した。その結果、毛髪でも角層でも、20%の濃度で加えると発育が旺盛であることがわかった。これ以上濃度を増すと発育はかえって抑制された。現在、これらの培地の培養濾液から、ケラチナーゼの抽出を試みているが、ヒト毛髪、ヒト角層ともかなりのcontaminationがあり、より多くのケラチナーゼの収量が得られるように検討を重ねているところである。
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