Project/Area Number |
06770634
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
土肥 庄二郎 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (10252090)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | SCIDマウス / 植皮手技 |
Research Abstract |
1、ヒト正常皮膚の植皮実験 SCIDマウス5匹、nude/scidマウス7匹に対して全層植皮9例、分層植皮3例を1匹につき各1例の植皮として観察することができた。植皮片が経時的に縮小しなくなった時点で生着したものと判断した。その結果、生着と判断されたものは5例で、残り7例では最終的に植皮片が脱落した。生着例と脱落例とで対比してみると、まず、donorでは脱落例の平均年齢が75.2歳であったのに対し生着例の平均年齢が60.6歳とやや若かった。donorの性別では特に差異は認められなかった。植皮片の厚さに関しては全層植皮では脱落しやすい傾向がみられた。また植皮片の植皮時平均面積は生着例94.5mm_2に対して脱落例90.1mm_2であった。そして、植皮片の形状については両者間で目立った差異はみられなかった。植皮片の縮小期間は両者間ではっきりとした差はみられず、植皮後2週から8週まで(平均35日)に完全に脱落するかまたは縮小が停止した。生着例において植皮片の残存率(植皮時の植皮片の面積に対する生着時の植皮片の面積の割合)は4.7%から90%(平均38%)であった。安定生着期間(生着と判定された後マウスが生存し得た期間)は平均53.6日であった(実際には自然死は無くすべて病理組織学的検査のために途中でsacrificeされた)。マウス別ではSCIDマウスに脱落しやすい傾向がみられた。以上をまとめると、「nude/scidマウスに1cm角以上の植皮片を分層植皮の要領で植皮することが望まれる。そして、植皮後およそ1カ月以上経過すると安定した生着が得られ、そのとき植皮片は当初の40%程度に縮小することが予想される」。 2、ヒト皮膚化学発癌実験及びアイソトープを利用したヒト皮膚stem cellの局在証明実験 前述の植皮手技に基づき今までに倫理的に人体実験できなかったような本実験をin vivoに準じて進めている。
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