Project/Area Number |
06770653
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
塚崎 直子 長崎大学, 医学部, 助手 (00253667)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 実験的ポルフィリン症 / isonicotinicacid hyclrazid / acetaminophen / 晩発性皮膚ポルフィリン症 / hcxachlorobenzen |
Research Abstract |
1.目的:isonicotinic acid hydrozid(INH)とacetaminophen(ACM)の晩発性皮膚ポルフィリン症(PCT)発症に及ぼす影響の解明。2.方法:6週齢、C57BL/10系マウスに0.05%INH,0.4%ACMをそれぞれ単独で、あるいは0.02%hexachrolobenzen(HCB)および鉄(Fe)12.5mgと併用投与し、尿中のポルフィリン体の変化を経時的に観察した。また、8週および14週後の肝臓および糞便中のポルフィリン体値を測定した。3.結果(1)INHあるいはACM単独投与群;投与14週後の尿中ウロポルフィリン(UP)、コプロポルフィリン(CP)はともに有意に増加(投与前の2.3から3.1倍)していた。INH投与群では8週後に糞便中のCPの有意な増加がみられたが14週後には正常化した。また14週後に糞便中のプロトポルフィリン(PP)の有意な増加が認められた。(2)HCB+Fe投与群;尿中ポルフィリン体はUP、CPともに投与4週後より有意に増加し8週後には各々投与前の約40倍、10倍と著明に上昇していた。糞便中のCP、PPはともに有意に増加していた。(3)INHとHCB+Fe併用投与群;尿中UPは投与4週後より軽度の上昇傾向を示したがCPは8週まで変化を認めなかった。糞便中のポルフィリン体の増加は認められなかった。(4)ACMとHCB+Fe併用投与群;尿中UPは投与4週後より軽度の上昇傾向を示し、6、8週後にはHCB+Fe投与群より高値を示した。CPは8週まで変化を認めなかった。糞便中のポルフィリン体の増加は認められなかった。4.結論(1)今回の検討によりINHおよびACMは単独で尿中UP、CP排泄の増加を来すことが明らかになった。しかしそれらの増加はほぼ同程度で、PCTにみられるUP優位の増加パターンは示さなかった。(2)HCB+FeによるPCT様変化に対するINHとACMの影響は、ACMではこれを増強させる傾向が認められたのに対し、INHでは明かに抑制的に働いていた。
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