Project/Area Number |
06770664
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
山根 康弘 自治医科大学, 医学部, 病院助手 (70220431)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 乾癬 / プロテオグリカン / グリコサミノグリカン / CD44 |
Research Abstract |
尋常性乾癬表皮とプロテオグリカンの関係について以下の実験を行った。 A)乾癬患者皮膚を抗CD44抗体で免疫染色し、その発現を正常人皮膚と比較した。正常人表皮ではCD44は角層を除く表皮全層にわたり一様に表皮細胞膜上に発現がみられた。これに対し乾癬表皮では角層内にCD44陽性物質の沈着が見られ、有棘細胞層で細胞膜上CD44発現の強い部分と弱い部分が混在して認められた。角層内にCD44が陽性である所見が乾癬表皮に特異的かどうか他の錯角化を生じる疾患で見られるかどうか現在検討中である。 B)乾癬表皮のGlycosaminoglycan(GAG)の発現をPoly-L-Lysine-gold複合体で染色し、組織化学的に検討した。乾癬表皮では正常表皮と比較して表皮細胞膜上でのGAGの発現の増強が観察された。コンドロイチナーゼ及びヒアルロニダーゼの前処理により細胞膜上での染色が消失することよりこのGAGは主として、コンドロイチン硫酸とヒアルロン酸であると考えられた。この現象に関しては現在症例数を増やして検討中である。 C)乾癬患者血漿及び正常人血漿よりエタノール、アセトンで血漿中よりglycosaminoglycan(GAG)を抽出し、アセテート膜電気泳動でその量的及び質的な相違を検討した。血漿中のGAGは乾癬患者と正常人との間に有意な差は見られなかった。現在、GAGの抽出方法をカフムを用いた方法に変えて検討中である。また今後、乾癬患者表皮と正常人表皮よりGAGを抽出し、表皮細胞におけるGAG発現を生化学的に検索していく予定である。
|