Project/Area Number |
06770710
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
奥村 明 愛媛大学, 医学部, 助手 (50233474)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | portosysteme shunt / TIPS / covered stent |
Research Abstract |
1.TISPを行った経験から、ステントの被覆部が門脈内に挿入されると門脈の閉塞を生じる事が予想された。そこで、まず、ステントの被覆部の門脈端をシャント部に一致させる方法を考案した。径1cmのT型のビニールチューブをモデルとして実験した。0.016インチのステンレススチールワイヤを用いて径1cmのGianturco-Roschタイプのステントを作成し、その一端にフックを付け、その手前までを0.25mm厚のダクロンメッシュで覆い被覆部とした。そのステントを9Fシースにマウントし、T型のチューブに挿入した12Fシースを通してチューブ交差部まで挿入した後、フック部がでるまで少し押し出した状態で全体を引き戻すとフックが交差部の端にきたところでチューブの壁に引っかかる。その位置でステントを押し出すことにより、ステントの被覆部の端を交差部に一致させることができた。 2.静脈端でもステントの被覆部をシャント部に一致させる必要があった。静脈で被覆するには不向きだが、とりあえず被覆ステントを挿入する手技を開発することとし、各種の長さの被覆ステントを用意しておく方法を考案した。I型のチューブを用いて上記と同様の手技で挿入すると、多少のずれはみられたが、被覆部をシャント部に一致させることができた。シャントの長さは、バルーンを膨らませているときのくびれの間の距離を2方向から計測することにより求めることができる。 3.現実にTIPSに用いるにはシステムが太くなりすぎる点と、門脈の壁でチューブと同様の引っかかりが生じることを確認する事が今後の課題である。
|