Project/Area Number |
06770746
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
堀 孝文 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40241822)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | フェンサイクリジン / セロトニン受容体 / 精神分裂病 / ラット / 大脳皮質 / 受容体結合実験 |
Research Abstract |
ウイスター系雄性ラットの大脳皮質をホモジネートしてシナプトソーム分画を精製した膜標品を用いて、ラジオリガンドのセロトニン(5-HT)受容体への受容体結合実験を行った。ヒトに精神分裂病様の精神症状を惹起するフェンサイクリジン(PCP)の、[^3H]5-HT及び[^3H]ketanserinに対する結合阻害能は、それぞれIC_<50>値が81.0±25.7μM、168.6± 36.7μMであり、5-HT_1、5-HT_2受容体に対する親和性は低かった。また5-HT再取り込み部位([^3H]5-HT uptake site)に対するPCPのIC_<50>値は2.8±1.5μMであった。従来、PCPは5-HT_1受容体に対する親和性は低く、5-HT_2受容体及び5-HT再取り込み部位には親和性を有すると報告されていたが、本研究においては5-HT_2受容体に対する親和性は低く、この点が異なっていた。この理由は、膜標品の調整法や使用したラジオリガンドの違いによる可能性も考えられた。従来ラジオリガンドは[^3H]spiperoneが用いられていたが、5-HT_2受容体には[^3H]ketanserinの選択性が高いことが知られているようになったため、[^3H]ketanserinを用いて検討することが重要と思われた。 一方、PCPの作用時間が血中の半減期以上に長く持続するとの報告が多く、その理由としてPCPの代謝産物が生物学的活性を有している可能性が示唆されている。その中でヒトやラットで代謝後の量が最も多いtrans 4-OH cyclohexyl PCPの上記受容体に対する親和性を検討したところ、同様の結果を得たが、5-HT再取り込み部位に対しては、PCPそのものよりも親和性が高いという現在まで知られていない興味深い結果が得られた。今後、PCPの代謝産物と5-HT受容体との関係を検討していく予定である。 本研究の一部は24th Annual Meetign Society for Neuroscience,Nov.13-18,1994(Miami Beach, U.S.A)にて発表した。
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