Project/Area Number |
06770875
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
谷亀 光則 東海大学, 医学部・内科学7, 講師 (10210212)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
IgA腎症と糖尿病性腎症の腎生検組織各々20例を対象に検討を行なった。 (1)腎生検組織に対して非放射性標識抗体を用いたin situ hybridozationを施工し、その分布や程度を観察することが可能であった。 (2)IL-6やTGF-βなどの各種サイトカインのmRNAの発現は、IgA腎症及び糖尿病性腎症ともに糸球体・間質に認められ、特に上皮細胞やメサンギウム細胞、そして間質の浸潤細胞に陽性所見が強く認められた。 (3)両腎疾患でのこれらの染色強度は対照(びまん性増殖性糸球体腎炎)と比較しより高度であった。 (4)両腎疾患では組織障害度が高度になるにつれて、染色強度も増加する傾向が認められた。 (5)各種サイトカインの蛋白染色でも、in situ hybridozationと同様の分布を呈し、これらの細胞で各種サイトカインが産生・分泌されている可能性が示唆された。 以上から、IgA腎症・糖尿病性腎症の両疾患ではその発症・進展に腎組織内でのIL-6やTGF-βなどの各種サイトカインの動向が重要な役割を担っていると考えられた。このような検討にはin situ hybridozationはとても有用な方法の一つであると考えられた。
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