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サイトカインの相互作用による好中球スーパーオキサイド・アニオン産生能への影響

Research Project

Project/Area Number 06770896
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Embryonic/Neonatal medicine
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

中村 利彦  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (30255137)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsスーパーオキサイド・アニオン産生能 / 好中球 / サイトカイン / ウミホタル・ルシフェリン誘導体依存性化学発光 / プライミング
Research Abstract

今回の研究は、複数のサイトカインによる好中球スーパーオキサイド・アニオン(O_2^-)産生能への影響をウミホタル・ルシフェリン誘導体依存性化学発光法(MCLA-CL)を用いて検討することにあった。今日サイトカインには多数の種類が同定されているが、この中で好中球の活性化に関係するとされている腫瘍壊死性因子α(TNFα)とインターロイキン8(IL-8)を選択し、両者の好中球O_2^-産生能への影響を検討した。
1.TNFαとIL-8がO_2^-産生の刺激剤であるか否かを検討した。つまり、両者を各種濃度に調整をして、人末梢血より分離した好中球に作用させてMCLA-CLにてO_2^-の産生を観察した。TNFα単独刺激では、O_2^-の産生は認められなかった。IL-8に関しては、500ないし1000ng/mlと高濃度刺激時に少量のO_2^-の産生が認められた。
2.TNFαとIL-8がO_2^-産生におけるプライミング作用(それ自体ある濃度では反応させる能力がないが、次に刺激する物質の反応を促進させる作用)があるか否かを検討した。IL-8を10分間preincubationした後、オプソニン化ザイモザンで刺激すると、MCLA-CLの発光曲線は二峰性つまりプライミング作用のある曲線となった。そして、0.5-5.0ng/ml付近で一峰性つまりプライミング作用がない時の曲線に戻った。TNFαについても同様に検討し、0.2-2U/ml付近でプライミング作用を持たなくなった。
3.前項目で確認した両者のプライミング作用のない濃度を用いて、両者を同時にpreincubationした後オプソニン化ザイモザンで刺激すると、MCLA-CLの発光曲線は二峰性つまりプライミング作用が認められた。
生体内においてはサイトカインはネットワークを形成し、お互いの生成を制御している。今回の結果より、各々のサイトカイは低濃度でありプライミング作用がなくとも、共存すると好中球をプライミング出来ることが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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