Project/Area Number |
06770937
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
原 尚人 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80189688)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 甲状腺癌 / 癌遺伝子 / ras |
Research Abstract |
背景:米国人患者の甲状腺乳頭癌症例におけるN-ras遺伝子(コドン61)の点変異を検索した結果、腫瘍浸展の強い症例に高頻度の点変異を認め、またこのN-ras遺伝子の変異が、甲状腺乳頭癌の独立した予後因子になりえることが判明した(Surgcry,1994)。今回同様の検索を、日本人症例を用いて行い、日米間の比較検討を行った。 方法:手術摘出よりの新鮮凍結標本より抽出したDNAをPCRで増幅し、Oligonucleotide hybridizationにてN-ras codon61の点変異を同定、いくつかの標本では直接塩基配列決定法にて結果を確かめた。 対象症例:1990年10月より1991年6月までに伊藤病院で手術された乳頭癌症例56例。全例日本人で、すべて3年6か月以上経過観察されている。 総症例での比較では、米国症例91例中13例(13.2%)に比べ、日本人症例では56例中1例(1.8%)と有意に少なかった。しかし、各群間同士での比較や、腫瘍浸展の軽度な群(1群、2群)、高度な群(3群、4群)同士の比較、遠隔転移のない群(1、2、3群)、ある群(4群)同士の比較では、有意差を認めなかった。
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