Project/Area Number |
06770979
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
佐道 三郎 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (00231340)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 実験大腸炎 / 大腸発癌 |
Research Abstract |
実験動物としてCD-Fischer系ラットを用いた。慢性大腸炎モデルとして20匹のラットにMannらの方法に準じてエーテル麻酔下に肛門にタバコ縫合を行い、肛門から3cm挿管後、肛門を縫縮し、5%酢酸を1.5ml注入した。15秒後に生理的食塩水3mlで洗浄した。この処置を週1回12週間連続して行った。その間実験開始後2週目およびその後の4週毎に5匹ずつ屠殺し、大腸を摘出し、肉眼的および病理組織学的に炎症の程度と腫瘍の有無を確かめた。その結果、2週目には高度のびらんを1匹に、中等度および軽度のびらんを2匹ずつに認めたが、腫瘍は認めなかった。6週目以降には徐々にびらんの程度は軽減し、10週以降にはほとんどびらんは認めず、腫瘍の発生もみなかった。 一方、大腸発癌モデルとして20匹のラットに1,2-dimethylhydrazine2HC1(DMH)20mg/kgを週1回皮下投与し、これを20週連続して行った。その間4週毎に5匹ずつ屠殺し、大腸を摘出し、肉眼的に腫瘍の有無を確かめた。その結果、4週後には1匹、8週後および12週後には3匹、16週後および20週後には4匹に大腸腫瘍を認めた。腫瘍部の組織をトリプシンEDTAで消化し、細胞分離した後にプロピディウムアイオダイドを用いて染色し、flow cytometryにより細胞のploidy patternを検討中である。 今後、さらにそれぞれの群に対して免疫抑制の目的でプレドニゾロンを腹腔内に投与し、腫瘍の発生頻度やその特性について検討する予定である。
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