Project/Area Number |
06771055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
佐藤 了 久留米大学, 医学部, 助手 (00261074)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 異所性心移植 / cyclosporine / Angiopeptin / 冠動脈硬化様病変 |
Research Abstract |
近交系ラットの雄性ACIラットをドナー、雄性Lewisラットをレシピエントとして用い、腹腔内に異所性心移植を行った。 移植心生着モデルに投与した免疫抑制剤により I群:cyclosporine 2mg/kg/day II群:cyclosporine 5mg/kg/day III群:cyclosporine 2mg/kg/day+Angiopeptin 80μg/kg/day IV群:FK506 0.1mg/kg/day V群:FK506 0.25mg/kg/day VI群:FK506 0.1mg/kg/day+Angiopeptin 80μg/kg/day 上6群に分類し、I群、II群、IV群、V群のAngiopeptin末投与について最長90日目の移植心冠動脈の変化を検討した。(免疫抑制剤の種類及び量により、冠動脈硬化様病変に差をきたすかどうかの検討。この結果については現在投稿中) その結果、移植心の浸潤細胞の同定によるRejection grade scoreは、I群:2.2±0.5、II群:0.4±0.5、IV群:2.1±0.6、V群:0.3±0.5、更に冠動脈狭窄率をみると各々、31.8±7.0%、4.8±5.6%、34.3±7.2%、3.7±4.8%と拒絶反応を抑制すれば、冠動脈狭窄率も低下することが判明した。Angiopeptinの連続併用効果について、現在III群、VI群では10日目、20日目、1ケ月(30日)目の移植心冠動脈の変化を検討中であるが、30日目におけるAngiopeptin併用免疫抑制剤少量群では、冠動脈狭窄はきたしていない。しかし今後これについては、90日目の上記結果と比較検討することが必要で、現在、その有効性について結論を出すに至っていない。尚、各種免疫抑制剤の血中濃度測定も併用して行ったが、cyclosporine 5mg/kg/day及びFK506 0.25mg/kg/day投与群中でも血中濃度に差を認め、冠動脈狭窄の程度は、各々の免疫抑制剤の血中濃度に依存する傾向を示している。(現在検討中)
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