Project/Area Number |
06771056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木内 博之 東北大学, 医学部, 助手 (30241623)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 治療的電気刺激(TES) / 片麻痺(hemiparesis) / 痙縮(spasticity) / H波(H-wave) |
Research Abstract |
"麻痺筋の痙縮に対する治療的電気刺激(TES)の定量的効果判定と適応選択" 脳内出血および脳梗塞(1例は髄膜腫術後)の10症例12肢(上肢9例、下肢4例)の痙縮に対して、経皮的埋め込み電極を刺入留置し、ポ-タブル刺激装置(日本電気三栄製FES-MATE1230)を用いて1日60〜120分のTESを最低2ヶ月行った。全例に12段階片麻痺Grading・徒手痙縮評価(特に刺激筋の拮抗筋)・表面動作筋電図・CTによる筋volume測定を行い、2例に脛骨神経の刺激筋電図(H波・M波)導出・2例にKIN-KOMによる足関節の筋力測定を実施し、効果を判定した。全例においてTES後に片麻痺Gradeの改善を認め、この傾向は発症1カ月以内の早期開始例および開始時の片麻痺Gradeが比較的高い不全麻痺症例で強くなっていた。また早期開始例では中等度以上の痙縮は出現せず、開始時すでに痙縮が認められた症例ではTESによる痙縮軽減効果を認め、これは刺激直後に顕著であった。動作筋電図の増強も早期開始例に強く、しばしば刺激筋の拮抗筋にも増強が見られた。CTによる筋のvolume評価では筋萎縮の予防・改善効果が認められた。これらの結果から、発症早期の不全麻痺症例および痙縮の高度な症例がTES適応になると判断された。刺激筋電図(H波・M波)を導出した症例では、経皮的埋め込み電極を用いた刺激によって1ヶ月以上の長期にわたる安定した記録が可能となり、総腓骨神経刺激直後にH波電位の低下が認められ、有力な診断手技になると考えられた。以上の結果を95年3月の第20回脳卒中学会において発表した(発表者;高橋 博達)。
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