悪性神経膠腫におけるapoptosis誘発とBcl-2の基礎的研究
Project/Area Number |
06771068
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
立花 修 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40211362)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | グリオーマ / apoptosis / 抗Fas抗体 / Bcl-2 / 神経細胞 |
Research Abstract |
1.細胞表層Fas抗原は細胞へapoptosisのシグナルを伝達する膜蛋白分子であるが,悪性グリオーマにおいてもその発現が報告されている。悪性グリオーマにおけるモノクローナル抗体である抗Fas抗体を用いたapoptosis誘導療法の可能性につき検討した。 2.(1)C6ラットグリオーマ培養細胞の免疫組織学的検討においては,細胞膜にFas抗原の発現を認めた。 (2)C6ラットグリオーマ培養細胞に抗Fas抗体(cloneCH11)100ng/mlを作用させたところ,72時間で75-95%の細胞がapoptosisをきたした。電顕とin situ nick endlabelling法での詳細な検討でも典型的なapoptosis像が観察された。 (3)ラットC6脳内移植モデルを作成し,抗Fas抗体(cloneCH11)1000ng/mlを定位的に局所投与した。腫瘍内に細胞死を認めた。 (4)ラット脳内(Wister Rat,6週齢)に抗Fas抗体(cloneCH11)を1000ng/ml注入し,3日目および7日目の組織を検討したが,ラットは全例生存し,特に神経学的異常はきたさず,組織学的にも大きな変化は認められなかった。 (5)抗Fas抗体,抗Bcl-2抗体を使用し,ヒト剖検脳,ラット正常脳に対して免疫組織学的検討を行った。Fas抗原はラット腫瘍浸潤部のneuronやヒト照射脳のneuronの細胞膜に発現し,これらの細胞質にはBcl-2蛋白の発現も見られた。 3.抗Fas抗体はC6グリオーマ細胞にapoptosisを誘導する。抗Fas抗体の脳内局所投与においてはneuronは細胞死を免れ,致死的合併症は認められなかった。bcl-2のapoptosis抑制効果の関与が考えられた。悪性グリオーマにおけるapoptosis誘導療法の可能性が広がった。
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Report
(1 results)
Research Products
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