Project/Area Number |
06771140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
浦辺 幸夫 広島大学, 医学部, 講師 (40160337)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 膝前十字靭帯損傷 / ACL損傷 / ジャンプ動作 / スポーツ復帰 |
Research Abstract |
膝前十字靭帯(ACL)損傷に対し再建術を施行した患者のスポーツ復帰のための最終的なチェック項目としてスクワット・ジャンプ(SJ)動作を行わせ、そのジャンプ高と経時的な膝関節伸展筋である大腿四頭筋筋力の回復を比較した。 SJ測定には竹井機器工業株式会社製ジャンプDF TKK5144および同社製サージャントジャンプメーター TKK1244を使用した。筋力測定はCYBEX社製 CYBEX350を使用し、角速度60d/sでの等速性収縮でのピークトルクを最大筋力とした。 被検者は男性16名、女性16名であった。測定は手術後8ケ月から2ケ月毎に12ヶ月まで行った。8ヶ月では両脚でのSJは男性44±8cm、女性で38±8cm、10ヶ月で男性49±8cm、女性で42±7cm、12ヶ月で男性56±9cm、女性で48±7cmであり男性のジャンプ高が有意に大きかった。ジャンプ高は男性で27%、女性で26%の改善を示した。この間の筋力の変化は健側では殆ど認められず、患側の大腿四頭筋筋力が男性で28%、女性で31%改善していた。 以上のことより、ジャンプ動作の改善は患側(手術肢)膝関節の筋力の回復と大きな関係があり、またジャンプ動作そのものの学習によるものの影響が大きいと考えられた。 SJの測定は、手術後にいったん低下した筋力が回復し、その筋力が実際のスポーツパフォーマンスに貢献する度合いをはかるひとつの指標になると考えられる。
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