骨内非コラーゲン蛋白を指標にした骨粗鬆症の新しい血清診断法の開発
Project/Area Number |
06771150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
松山 敏勝 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20190548)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 骨内非コラーゲン蛋白 / 血清診断法 / ELISA法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、骨内非コラーゲン蛋白の中で、骨組織に特異的な蛋白であるBone Sialoprotein(以下BSP)を精製し、そのモノクロナール抗体を作製する。そして、BSPの血清診断としての定量法を確立することにある。 この目的のために、まず牛脱灰骨よりFisherらの方法に準じて精製を行い、最終的には逆相クロマトグラフィーで単一バンドを呈する分画を得た。SDS-PAGEでの検定でも、分子量70Kに相当する単一バンドを呈していた。この分画を用いてKohler and Milsteinの方法でモノクローナル抗体を作製した。その結果、56、57、72の3種類の抗体を得た。この3種類の抗体はWestern Immuno-blotting法ではいずれも70K相当の精製BSPと高い特異性を有していた。得られた抗体56を用いた免疫組織化学的手法では、骨細胞、骨芽細胞の細胞質とともに類骨基質にその局在を認めた。 次いで、ELISA-Captured assay法で、精製BSPを標準試料として3.0ng/mlより1.0μg/mlの間で安定した定量曲線が得られた。ヒト血清を用いた測定再現率は、日内変動が平均17.1%、日差変動が15.7%とほぼ満足できる測定精度を示した。50才以上の女性で単純X線で椎体骨折(+)群53名と骨折(-)群52名の2群間で血清BSP値を比較したところ、骨折(+)群は平均15.5ng/mlで骨折(-)群は12.1%と骨折(+)群が骨折(-)群に比べて有意に高値を示し、血清BSP値が新しい骨粗鬆症の診断マーカーとして有用と考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)