Project/Area Number |
06771230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
重見 研司 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00206088)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 大動脈血流量 / 肺動脈血流量 / 頚動脈洞圧反射 / 超音波血流計 / 血液移動 / 血液量調節 / 血圧調節 / システム同定 |
Research Abstract |
当初の本実験計画の到達目標は、実験装置を作り上げて実験動物の大動脈血液流量と肺動脈血液流量を同時に測定し、実験動物の両側頸動脈にクランプをかけたときと解除したときの過渡応答を観測し解析することであった。現在の到達地点は、ポラポイド写真と観測された大動脈血流のごとく、実験装置・準備等はほぼ完備され、ラットの大動脈にフロープローブを装着することは可能となったが、肺動脈も同時にフロープローブを装着することが大変困難であり、この段階で様々な試行錯誤を続けている状態である。問題は、肺動脈の壁が非常に薄弱で剥離が困難であることである。全例肺動脈壁の穿孔による大量出血で実験動物が死亡している。しかし、本実験は必ず成功すると確信している。血流計はトランソニック社製の超音波を使用したもので、フロープローブは電磁流量計に比べて格段に小型で、装着様式もゼリーを使用することで余裕ある血管とプローブの位置関係をとることができる。大動脈には2mmのT字型、肺動脈には2mmのL字型を使用するのがよく、肺動脈の剥離は大動脈に食い込むぐらいに幅1mmの通路を確保できれば反射板を挿入できる。本実験のプレパレーションは非常に応用範囲が広く、「全身循環と肺循環の血液の移動および分布割合」について、吸入麻酔薬や静脈麻酔薬、全身麻酔中や集中治療室にて使用する血管作動薬の影響など麻酔科学や集中治療医学の分野から、たとえば特定の冠状動脈を結紮していろいろなタイプの急性心筋梗塞を作成すれば、それぞれの発作直後の血液移動および分布の時間経過など心臓内科学の分野にも未知のデータを数多く提供してくれる。
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