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骨盤神経叢の部分的切除の膀胱尿道機能に与える影響について

Research Project

Project/Area Number 06771252
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Urology
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

永松 秀樹  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60228054)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords膀胱尿道機能 / 神経因性膀胱 / 直腸癌 / 自律神経温存手術
Research Abstract

直腸癌で骨盤神経叢を温存手術を行った40例に術後経時的に尿流動態検査を行い、術中に確認した骨盤神経叢の切除範囲と術後の膀胱尿道機能障害及びその回復について検討した。両側温存18例では残尿が50ml以下となるのは平均術後8日であり、尿道動態検査上も術後1ヶ月で膀胱機能障害を呈したのは13%であったのに対して、部分切除例は術後1ヶ月では53%と高率に膀胱機能障害を認め、骨盤神経叢の切除範囲が多くなるにしたがって、術後の膀胱機能障害の頻度が高かった。全例術後3ヶ月までに残尿なく自排尿可能となったが、尿流動態検査上は膀胱機能障害の生じた例のうち半数では膀胱機能は回復せず、半数では術後6ヶ月までに術前の状態戻ったが、術後6ヶ月以降に回復した例はなかった。片側S4のみを温存した例でも回復が見られた。骨盤神経叢は周囲を剥離しても肉眼的に温存されていれば膀胱機能もほぼ温存されることと部分的に切除しても術後代償されてほぼ6ヶ月以内に膀胱機能が回復し、片側S4のみの温存でも回復可能であることが明らかになった。部分分切除時で障害が残る場合があるのは術中の牽引・圧迫や栄養血管の損傷により骨盤神経全体の損傷となる可能性があるため考えられ、肉眼的な切除範囲のみからは術後の膀胱機能の予測には限界がある。膀胱機能障害が生じた例のうち後部尿道刺激による誘発球海綿体反射で術後早期に知覚閾値の上昇・反射の消失が生じた例では術後6ヶ月以上でも回復しない傾向があり、膀胱機能回復の予後予測に使用できる可能性があるため症例を増やして検討中である。
イヌを用いた動物実験では麻酔条件により簡単に排尿反射が抑制され、また、骨盤神経を剥離するだけで排尿反射が消失するため骨盤神経叢部分切除の急性実験モデルとしては使用困難であった。麻酔条件および骨盤神経叢部分切除のモデルの作成方法について引き続き検討を行っている。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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