ヒト前立腺組織における線維芽細胞成長因子受容体の発現とその臨床的意義について
Project/Area Number |
06771263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
濱口 晃一 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30242986)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 線維芽細胞成長因子受容体 / 前立腺 / 基底細胞 / PCR / 免疫組織化学 / FGFR |
Research Abstract |
前立腺の成長および増殖には線維芽細胞成長因子(FGF)が関与していることが明らかになりつつある。前立腺肥大症(BPH)および前立腺癌(PC)組織においてFGFが存在し、またそのmRNAの発現が認められるという報告もある。しかし、前立腺におけるFGF受容体の研究はほとんど行われていない。 そこで、FGF受容体遺伝子のひとつであるflg geneのヒト前立腺におけるmRNAの発現、およびこの遺伝子産物の抗体を用いてFGF受容体タンパク質の発現と、さらに正常、BPHおよびPC組織におけるFGF受容体の局在と意義について検討した。その結果、PCR法を用いて正常およびBPH組織におけるFGF受容体mRNAの発現を比較すると、BPH組織では正常の約5倍と有意に多いmRNAの発現が認められた。また、ウエスタンブロッティング法を用いて、FGF受容体タンパク質の発現を調べたところ、正常およびBPH組織において分子量約140kDaと80kDaの2本のバンドの発現を認めた。さらに作成したFGF受容体の抗体を用いて前立腺におけるFGF受容体の局在について免疫組織化学的に検討すると、おもに基低細胞が陽性に染色された。この前立腺基底細胞の役割はまだ明らかにされておらず、FGFが間質に存在し、また今回の研究で明らかになったようにFGF受容体が基底細胞に存在するならば、この基底細胞はFGF-FGF受容体系を介した上皮-間質間コミュニケーションに重要な働きをもっているものと思われる。(Prostate 印刷中) 現在、PC組織におけるFGF受容体の発現と局在について検討中である。PC組織では、分化度によって発現と局在が異なるが、高分化型腺癌に強く発現する傾向にあると思われる。今後さらに症例を増やして分化度、異型度による発現の違いと予後との関連について検討してゆく計画である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)