ヒト前立腺肥大症の上皮と間質の相互作用における線維芽細胞成長因子の役割の検討
Project/Area Number |
06771273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松原 昭郎 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (10239064)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 前立腺肥大症 / FGF / 線維芽細胞成長因子 / 線維芽細胞成長因子受容体 |
Research Abstract |
【目的と方法】ヒト前立腺肥大症における上皮細胞と間質細胞のFGFを介したお互いの細胞増殖調節機構を追求することを目的として、ヒト前立腺肥大組織から上皮細胞と間質細胞をそれぞれ分離、培養し、上皮細胞ならびに間質細胞におけるFGFおよびその受容体(FGFR)の発現についてRT-PCR法にて検討した。ヒト前立腺肥大組織においても同様な検討を行った。 【結果】FGF-1、FGF-2、FGFR-1は上皮細胞および間質細胞のいずれにおいても発現が認められた。FGF-7は間質細胞に発現していたのに対して、上皮細胞には発現が認められなかった。FGFR-2(exon IIIb)、FGFR-4は上皮細胞に発現していたのに対して、間質細胞には発現が認められなかった。前立腺肥大組織は今回検討したFGF-1、FGF-2、FGF-7、FGFR-1、FGFR-2(exon IIIb)、FGFR-4のすべてを発現していた。 【考察】今回の検討において上皮細胞および間質細胞におけるFGFおよびFGFRの発現は異なっており、上皮細胞と間質細胞はFGFを介してお互いの細胞増殖を調節しているものと考えられる。とくに、間質細胞で産生されたFGF-7がFGFR-2を介して上皮細胞に作用する機構がヒト前立腺において存在し、ヒト前立腺肥大症の発症に関与していることが示唆される。今後はアンドロゲンとFGF-7との関係についての検討を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)