Project/Area Number |
06771302
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
岡田 日佳 関西医科大学, 医学部, 助手 (90247908)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | SICD mouse / Xeno-graft / Prostate carcinoma |
Research Abstract |
ヒト前立腺癌は今なお進行病期で診断されることが多く、その多くはホルモン療法が施行される。このため、診断時の生検がその後の唯一の組織・細胞学的検討対象である。 しかし、この生検材料で得られる検討材料では前立腺腫瘍の組織細胞学的研究、特に組織学的な検討では充分な(複数回の)検討に耐えれない量である。このことが前立腺癌研究の障害となる。また、ヒト前立腺癌はHeterogeneityを特徴とする腫瘍であり個々の分化度を有する細胞の単離/出来れば細胞学検討に有用である。今回、我々はSCIDマウスを用いてヒト前立腺癌細胞のin vivoでの増殖と分化度別の癌細胞の単離を目的として、ヒト前立腺癌細胞のSCIDマウス皮下移植を試みた。 方法:ヒト細胞株の増殖が可能であるSCID mouseを用いて予備実験として比較的容易に用いることの出来るヒト膀胱腫瘍の手術または剖検材料を用いてSCIDマウス・ヒト膀胱腫瘍Xenograftをこころみたところ、移行上皮癌3例中2例で腫瘍の増殖を認め5回の継代移植が可能であった。つぎにヒト前立腺癌生検材料5例および前立腺全摘症例3例より計前立腺癌組織8例の組織を2から3分しこれをFOX CHASE SCID C.B-17/Icr-scid Jcl(生後6から10週令)背部皮下に皮膚に3ミリ長の切開を入れて組織片を1mm角の細断してエーテル麻酔下移植した。 結果:全例、移植後2から3カ月の生存をしたが肉眼的、触診上でわかる増殖を認めたものはなく、全例少なくとも移植後3カ月の段階でsacrificeし、皮下での増殖の有無を検討したが有意増殖をみたものはなかった。
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