精子の透明体接着蛋白質およびproacrosinの異常についての分子生物学的検討
Project/Area Number |
06771315
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
福田 淳 秋田大学, 医学部, 助手 (80250877)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ヒト精子 / フコイジン結合蛋白質 / プロアクロシン |
Research Abstract |
1.ヒト精子の透明帯接着蛋白質に関する検討 ヒト精子膜上に存在するフコイジン結合蛋白質を、ビオチン化フコイジンを用いたWestern blot法により検出した。求める蛋白質は電気泳動上およそ90Kdの蛋白質であった。その蛋白質をゲルから直接きりだし抽出した後、proteaseによりpeptideに分解した。得られた各peptideについてアミノ酸配列を解析した結果、2つのpeptideの解読が可能であった。それぞれのアミノ酸配列はGlu-Gly-Cys-Gly-Gly(♯1)、Lys-X-Ala-Thr-Tyr-Ala(♯2)であり、data bankからの検討では2つのpeptideを同時に含む蛋白質は存在しなかった。しかし、♯1の配列はintegrine β5の一部アミノ酸配列と一致しており、integrine β5の類似蛋白質の可能性があると考えている。この蛋白質については現在、抗体を作製中である。 2.ヒト精子のproacrosinの分子異常に関する検討 抗ブタproacrosin抗体と交叉し、しかもトリプシン活性の認められるバンドをきりだし、家兎に免疫して抗ヒトproacrosin抗体を作製した。抗ブタproacrosin抗体を用いたWestern blot法でscreeningした結果、3例でproacrosinが検出されなかった。しかしそれらの3例を抗ヒトproacrosin抗体を用いてWestern blot法を施行した結果では、全例proacrosinを検出しえた。このことから、これらの3例では、抗ブタproacrosin抗体の認識する部位での分子異常が存在するものと推定された。現在それら症例のゲノムでのDNA異常がないかどうか直接塩基配列法で検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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