Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
目的:着床前遺伝子診断における性別判断の精度向上への検討 方法:1)Embryo;体外受精で得られた未受精卵、変性卵、余剰受精卵を用いた。尚、受精卵は患者の同意が得られたもののみを用い、extrusion法にて1割球のみをbiopsyし、single cellのみを検体とした。受精卵は凍結保存した。2)PCR法;SRYとalphoidXのprimerを使用し、double nested PCRを行った。amelogenin geneついても同様に施行した。3)FISH法;DYZ1,DYZ3,DXZ1を用いてFISH法を行った。 結果:PCR法;SRY,alphoidXを用いたものでは、未受精卵の診断率はすべての検体で124bpが検出され、100%(30/30)であった。変性卵に於ては115bp(Y)、124bp(X)共に検出されたものは33%(5/15)で、124bpのみの検出は66%(10/15)であった。single cellでの診断はSRY,alphoidXで、Xのみの検出90%(9/10)、X,Yの検出は10%(1/10)であった。amelogenin geneでは,Xのみの検出50%(5/10)、X,Y両方の検出率40%(4/10)、X,Y未検出率は10%(1/10)であった。FISH法;スライドへの付着率は約95%であった。洗浄が不十分な偽陽性が2〜3%あることより正診率は90%程度になった。Xのみは46%(7/15)、XYは46%(7/15)であった。今回はXXY、XOは認められなかった。 結論:PCR法では診断率約90%であり、SRYのみの場合より診断率は向上したと思われる。FISH法に於ても90%程度であった。今後、性染色体の数の異常を把握する上でも、FISH法の固定を工夫し、着床前遺伝子診断(性別診断)に役立てたい。
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