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嚥下中枢への末梢知覚入力と情報処理様式の分析

Research Project

Project/Area Number 06771420
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Otorhinolaryngology
Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

梅崎 俊郎  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (80223600)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords嚥下 / 上喉頭神経 / 舌咽神経 / 孤束核 / 延髄網様体 / ネコ
Research Abstract

今回の検討では、咽頭期嚥下惹起における末梢知覚入力の関与を明らかにするとともに、延髄の嚥下関連ニューロンに対する末梢知覚の入力様式についてネコを用いて生理学的に検討した。得られた結果の概要は以下のごとくである。
1.反射性嚥下における末梢知覚入力の関与
反射性嚥下の惹起にかかわる咽喉頭粘膜の知覚受容を担う末梢知覚神経は、舌咽神経、迷走神経咽頭枝および上喉頭神経である。そのうち、上喉頭神経および舌咽神経からの末梢知覚入力が咽頭期嚥下惹起におよぼす効果とその相互作用について、除脳ネコおよび麻酔ネコにおいて比較検討した。その結果、咽頭期嚥下の惹起、すなわち嚥下のパターン形成機構の活性化には一定の“閾値"が存在し、上喉頭神経のみならず舌咽神経からの知覚入力もその閾値に達しうることが判明した。また、麻酔ネコと除脳ネコにおける咽頭期嚥下惹起の比較検討から、延髄より上位の中枢からの投射がこの嚥下のパターン形成機構の閾値に影響をおよぼしていることが示唆された。
2.延髄嚥下関連ニューロンに対する末梢知覚入力の収束
嚥下に同期して一過性のニューロン活動の変化を示す嚥下関連ニューロンをネコ延髄内に同定し、細胞外記録した。上喉頭神経および舌咽神経を電気刺激し、これらの嚥下関連ニューロンにおける入力様式と収束の有無を検討した。その結果、孤束核内のType。嚥下関連ニューロンの80%以上ですでに上喉頭神経および舌咽神経からの入力の収束が認められた。さらに、網様体に存在するTypeニューロンでは、両神経からの収束率はより高い値であった。この結果から咽頭および喉頭のことなる末梢神経由来の求心性インパルスは、孤束核ですでに高い比率で収束しており、孤束核においては単なる中継核として機能しているだけではなく、ある程度の情報処理を行ない効率よく嚥下を惹起しているものと考えられた。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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