Project/Area Number |
06771437
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
井口 芳明 北里大学, 医学部, 助手 (10222853)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アレルギー性鼻炎 / 血管運動性鼻炎 / アルブミン / 23kD蛋白質 / 鼻汁 / 下甲介化学剤手術 |
Research Abstract |
下甲介化学剤手術の経過で注目すべきは抗原誘発試験の結果で術前陽性例が本法施行後陰性変化することである。つまり従来述べられてきたアレルギー性鼻炎の病態とされるI型アレルギー反応が下甲介化学剤手術により抑制ないし除去されている可能性がある。しかしながら実際臨床では、誘発試験が陰性を示すにもかかわらず水様性鼻汁症状が存続する症例が少なからず見られる。I型アレルギーとは異なるこの病態を解明するためにこの鼻汁の蛋白質成分を分析することから新たな知見を得た。下甲介化学剤手術後、誘発試験が陰性にもかかわらず水様性鼻汁症状が継続あるいは再燃する症例では、その鼻汁中の血管由来のアルブミンは健常者と比べたとき高濃度で認められ、鼻腺由来の23kD蛋白質は低濃度を示した。しかもその蛋白質成分は血管運動性鼻炎のパターンを示した。さらに蛋白質成分からみてこれまで一括総称してきたアレルギー性鼻炎はI型アレルギーを主因とするものと、血管運動性鼻炎様の病態が関与するものの2群に分類できることが明らかとなった。そして23kD蛋白質は下甲介化学剤手術の効果判定、あるいは適応のパラメータとなり得ることがわかった。
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