Project/Area Number |
06771462
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡辺 昭司 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (00257396)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 視索核 / NOT / 視運動性眼振 / OKN / サル |
Research Abstract |
視蓋前域にある視索核(NOT)は視運動性眼振(OKN)第1次中継核とされている(Kato et al.,'88)。我々は今までに、NOTからの脳幹内での下降路をネコ、サルを用いて明らかにした(Watanabe,et al.,'91;Watanabe,et al.,'93)。その経路に一つに一側NOTから交連線維を経由して対側NOTへ投射する強い線維連絡が確認された。今回は、サルでこの投射を手術的に切断して視機刺激に与える影響を観察した。また、一側NOTから対側NOTへの投射についてシナプスレベルで検討した。 (結果)交連線維を切断すると追跡眼球運動、前庭動眼反射の利得に変化はなかったが、OKNの利得に変化を認めた。切断後には60^°/sの視運動性刺激に対して両眼で初期急速増加が16.0^°/s(正常:40.2±2.8^°/s)に、定常状態では28.2^°/s(正常:61.7±7.4^°/s)に減少した。後眼振の時定数は38s(38.8±3.0s)と変化しなかった。一方、単眼では、初期急速増加は25.0^°/s(正常:25.5±5.0^°/s)、定常状態では39.0^°/s(正常:36.8±8.0^°/s)、後眼振の時定数は32.0s(正常:36.0±12^°/s)と各パラメーターは術前、術後に変化は認められなかった。つまり、交連線維を切断すると両眼刺激時の初期急速増加と定常状態の緩徐相速度が単眼と同じ程度に低下することが判明した。 以上よりOKNは同側性に支配されているが、交連線維を介して右のOKNの経路と左のOKNの経路が相加されている可能性がある(第53回日本平衡神経学会総会にて発表)(渡辺昭司他、Equilibrium Res,53(2),324-325,1994)。また、一側NOTにbiocytinを注入して対側のNOTを電子顕微鏡で観察中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)