Project/Area Number |
06771469
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
秋定 健 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00212423)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 内耳奇形ハムスター / 蝸牛有毛細胞の回転 / 水泳行動異常 / 前庭機能異常 / 前庭有毛細胞の方向性 / 前庭有毛細胞の変性 |
Research Abstract |
数年前、無治療飼育群に、偶然に発見された内耳奇形ゴールデンハムスターを系代飼育中である。これを使用し、成熟後の蝸牛に見られた所見を観察し、新知見を得、この奇形の原因が細胞の成熟障害に起因することを検証した。また、他に例を見ない、得意な水泳行動について検討した。中枢神経に異常を認めないことから、前庭耳石器の異常であることが、強く示唆され今年度前庭機能評価と形態異常との関連について検討した。平衡機能検査では水泳と関口法による行動発達評価を行い、また形態評価は前庭の走査電顕による検索を行い特徴的な異常を認めた。前庭有毛細胞の極性は単極性であり、通常前庭に見られる双極性の有毛細胞の配列は認められない。 前庭機能の行動評価から生後4週間以内に著明な行動低下が見られ、前庭形態評価によって前庭有毛細がまばらで、感覚細胞の変性程度が経時的変化が認められた。行動異常と形態変化が平行して起こっており、大変まれなdevelopmental anomalyであることが検証された。有毛細胞の極性がアクチンフィラメントの存在によっておこることはかってより報告されていることが、この内耳奇形ハムスターにおいてもアクチンフィラメント異常を強く示唆し、今後の検討に大変期待のおける動物モデルである。
|