Project/Area Number |
06771534
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
黒坂 大次郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20215099)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 水晶体上皮細胞 / 後発白内障 / コラーゲンゲル / 収縮 / 房水 |
Research Abstract |
水晶体創傷と房水の関係に以下の実験を行なった。 1.水晶体上皮細胞の収縮能と房水の関係 白内障術後に認められる創の収縮機構を検討する目的で、牛眼より採取した水晶体より培養した水晶体上皮細胞をコラーゲンゲル内に混合し、正常および白内障術後の白色家兎より採取した房水を添加した培養液で培養し、経時的にその面積を計測し、房水のコラーゲンゲル収縮に及ぼす作用を比較した。 PBSを対象として、白内障術前房水と白内障術後房水のコラーゲンゲル収縮に及ぼす影響を検討した。PBS添加群(対照群)に対し房水添加群で統計学的に有意に収縮が促進されていた(t検定、p<0.05)。従って、術前および術後房水中には水晶体上皮細胞によるコラーゲンゲルの収縮を促進する作用が認められ、房水が白内障術後の水晶体嚢収縮を促進していることが示唆された。 2.房水の水晶体の増殖に及ぼす影響 白内障術後に認められる水晶体上皮細胞の増殖・消失に対する房水の影響を検討する目的で、牛水晶体上皮細胞を、各種房水と共に培養し細胞数を検討した。正常の白色家兎の房水を0,1,10,20,50,80,90,99,100%の濃度でHAM液に混合し、水晶体上皮細胞を培養した。0%の対照に対し、10,20%で房水を混合したものでは、4日目に水晶体上皮細胞数の増加が観測されたが、それ以上の濃度で房水を混合すると水晶体上皮細胞のプレート上よりの脱落が起こり、かえって細胞数が減少することが観察された。さらなる検討が必要であるが、白内障術後におこる水晶体上皮細胞の脱落は房水中の成分による可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)