Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
1.ヒト網膜色素上皮細胞(CELL LINE)を培養し、培養上清中に異なる濃度のインターフェロンβを添加して、添加しない対象群との細胞増殖の様子を増殖曲線を描くことで対比した。また、インターフェロンβが3日でその抗力を半減するために、添加後3日目に再度同量を添加する群とも対比した。その結果、網膜色素上皮細胞はインターフェロンβの投与により、対象群に比して有意にその増殖が抑制され、それが濃度依存的であった。3日目に再投与した群でも3日目以降に細胞成長が抑制されたが、初日添加群との有意な差は見られなかった。 2.ヒト網膜色素上皮細胞を培養し、培養上清中にインターフェロンβを添加し、添加後7日目に細胞を回収、RNAを抽出し、各成長因子に特異的なプライマーを用いて細胞成長因子の遺伝子発現を分析し、対象群と比較した。その結果、IFNαβreceptor, TGF, MCSF,IFNγreceptor, PDGF-Areceptor, PDGF-Breceptor,では発現が見られ、対象群とインターフェロン群共に発現の程度は同じであった。ECGF, M-CSF,IFNγreceptor, b-FGFreceptorでも発現は見られたが、インターフェロン群の方が強く発現していた。 以上より、インターフェロンβが細胞の増殖過程に強く関与していることが示された。
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