Project/Area Number |
06771564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
岩城 陽一 久留米大学, 医学部, 講師 (70203354)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 中心性脈絡網膜症 / ICG赤外螢光眼底造影 / 家兎 / 網脈絡膜循環 |
Research Abstract |
インドシアニングリーン(ICG)色素を用いたビデオ赤外螢光眼底造影装置を用い、有色家兎にストレッサーとしてのアドレナリン(交感神経刺激)を静脈内注射し、実験的中心性脈絡網膜症を発症させ、発症直後の網脈絡膜循環(特に脈絡膜細動脈・細静脈)をICGビデオ赤外螢光眼底造影装置を用いた動的解析を行った結果、1)脈絡膜細動脈の強い収縮によると思われる脈絡膜細動脈の狭小化、2)脈絡膜細静脈からと思われるICG色素の脈絡膜への漏出がみられた。ただし、2)については実験モデルにおいて、脈絡膜出血が多かったことと、脈絡膜毛細血管からのICG色素の漏出との鑑別が非常に難しく、はっきりと断定できるものではなかった。今後、アドレナリンの投与量の検討、ならびにICGビデオ赤外螢光眼底造影装置の画像解析能力の向上が望まれる。また、有色家兎に交感神経遮断薬を前投与した後、アドレナリン(交感神経刺激)を静脈内注射した時の網脈絡膜循環をICGビデオ赤外螢光眼底造影装置で動的解析した結果、脈絡膜細動脈の狭小化は少なく、また脈絡膜細静脈からと思われるICG色素の脈絡膜への漏出はほとんどみられなかった。以上より、以前我々が報告した実験的中心性脈絡網膜症の病理組織学的所見(日本眼科学会雑誌96:74-84, 1992)が間接的ではあるが証明されたものと考える。しかし、今後、前述の問題点を克服し、さらにより精度の高い証明が必要であると考えている。
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