c-fos遺伝子発現を指標とした歯の移動に伴う中枢投射領域の変化の解析
Project/Area Number |
06771586
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 譲慈 大阪大学, 歯学部, 助手 (90243245)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Fos / Dynorphin / 痛み / 中枢神経 / 歯の移動 / 三叉神経 / 免疫組織化学 / 二次知覚神経 |
Research Abstract |
歯科矯正は、近年歯科臨床において重要となってきたが、歯の移動に伴う痛みは重要な問題の一つである。本研究においては、末梢の侵害刺激により中枢神経に発現するFos遺伝子およびdynorphin(DYN)の発現を指標として、中枢神経糸である二次ニューロンに認められる歯の移動に伴う変化を、免疫組織化学的手法により解明することができた。 本実験では、ラットの上顎片側臼歯歯間にゴム片を挿入し、歯の移動モデルとした。ゴム片挿入から0〜24時間後に動物を潅流固定し、脳幹を摘出、凍結切片を作製した。抗Fos血清、さらにHRP標識二次抗体を用い免疫染色し、光学顕微鏡にて観察した。Fos陽性細胞の分布領域、時間経過にともなう分布領域の変化、その細胞数の増減についても明白にした。DYNについてはゴム片挿入後1〜15日後に潅流固定し、抗DYN血清を用いてFosの場合と同様に調べた。 結果は、ゴム片挿入の1時間後から、同側の三叉神経脊髄路核尾側亜核(STNC)の、神経細胞の核にFos陽性反応が限局してを認められ、24時間後にはFos陽性反応は認められなかった。Fos陽性細胞は、STNC表層のI層と、II層の外層のそれぞれ正中寄り3分の1に限局して認められた。ゴム片挿入と同側のFos陽性神経細胞は、4時間目にその数が極大に達した。ゴム片挿入の反対側では、1〜4時間後にのみ、STNCの実験側と同じ部位に、Fos陽性細胞を認めたが、その数は少なく疎な分布を示した。 DYN陽性反応は、ゴム片挿入の2日後から、Fos陽性細胞を認めた部位と同様の部位の、神経細胞の細胞質に限局して認められた。その数は4日目に極大に達した。ゴム片挿入の反対側では、3〜8日後にのみSTNCの実験側と同じ部位に、DYN陽性神経細胞を認めたものの、その数は少なく疎な分布を示した。 以上の結果より、Fos遺伝子とDYNは歯の移動に伴う痛みに、深い関連があることが示された。Fos遺伝子とDYNの関連性が示された。さらに、STNCは、歯の移動に伴う痛みの調節に、密接な関連があることも明白となった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)