Project/Area Number |
06771591
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高橋 理 広島大学, 歯学部, 助教授 (70163243)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 三叉神経運動核 / 三叉神経 / GABA / ラット / 軸索終末 |
Research Abstract |
ラットの三叉神経運動核ニューロンに直接接触する神経終末のうち、GABA様免疫活性を示す神経終末の分布を検索した。 実験にはウィスター系ラット31匹を用いた。一側の咬筋あるいは顎二腹筋前腹にCholera Toxin B subunit(CTB)を3.0〜10.0μl注入した。この後に実験動物を2〜3日間生存させ、2%パラホルムアルデヒドと0.25%グルタールアルデヒドの混合溶液にて灌流固定を施した。脳幹部において厚さ30μmの凍結連続切片を作製し、CTBとGABAをそれぞれ蛍光抗体法を用いて標識した。 咬筋に注入されたCTBにより逆行性に標識された三叉神経運動核ニューロンは同核の背外側亜核に観察され、総数約500個の標識ニューロンに対して、1ニューロンあたり平均1.36個のGABA性神経終末が接触していた。これに対して、顎二腹筋前腹に注入されたCTBにより標識された約260個の運動ニューロンに対しては、1ニューロンあたり平均2.11個のGABA性神経終末が接触していた。 GABAは抑制性の神経伝達物質と考えられている。開口筋である顎二腹筋を支配する運動ニューロンは、閉口筋である咬筋を支配する運動ニューロンよりも多くのGABA性終末を有することから、抑制性の制御をより強く受けるものと考えられる。
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