Project/Area Number |
06771603
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
高木 茂樹 奥羽大学, 歯学部・口腔解剖学・第2講座, 助手 (10226748)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ソフトレーザー / 上皮細胞 / 生物学的効果 / 増殖 / 周波数 |
Research Abstract |
近未来の歯科医療におけるソフトレーザーの有用性はますます増大し、その作用についての研究報告が数多くなされている。しかしながら、その臨床効果についての作用機序についての統一した見解は明らかにされておらず、また培養系における細胞・組織レベルでのソフトレーザーの生物学的効果についてはまったく不明である。すでに当教室では、独自に開発したソフトレーザー照射システムを用い、骨系細胞に対する効果を検討してきた。しかし、生体の照射では、まず体表の作用及び結合組織により吸収を受けた後、深部組織へと作用する。そこで、上皮組織への作用及び結合組織への影響を検討する必要があり、今回は正常ヒト由来上皮細胞に対するソフトレーザーの照射条件ならびに細胞の増殖能について検索した。 〈実施結果〉 1.今回の実験系における至適照射時間ならびに回数は、1日4分間3回照射であった。 2.増殖能については、照射群において増殖が認められ中でも7種類のパルスモードのうちBモードで有意に大きな値を示した。 3.照射システムを使用し、至適条件下における細胞の形態変化について観察した結果、照射18時間後には照射細胞モード(Bモード照射)はすでに分裂を完了していた。 以上、ソフトレーザー照射による前回の骨系細胞と今回の上皮細胞の結果を併せると、同波長でありながら特定の周波数で増殖能に違いが認められたことは、培養細胞の機能発現を左右あるいは助長している因子はその周波数の違いが決定的な要因であることが明らかとなった。
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