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消化管上皮における免疫機構についての研究

Research Project

Project/Area Number 06771609
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Morphological basic dentistry
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

高橋 富久  日本大学, 歯学部, 助手 (40246905)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords腸管上皮細胞 / Lipopolysaccharide(LPS) / サイトカイン / secretory component
Research Abstract

本年度はLPS刺激によりヒト大腸癌由来株化細胞よりいかなるサイトカインの発現があるのかを分子生物学的手法を用いて検索した。RT-PCR法の結果、LPS刺激後30分よりIL-6,IL-8,TNF-αおよびTGF-β1のmRNAの発現増強が認められた。しかし、他のサイトカインについてはその発現増強は認められなかった。次にこれらのサイトカインについてはその直接的な転写レベルの強弱を検索する目的でそのcDNAをプローブとしてNorthern blotをおこなった。この結果、IL-8についてはLPS刺激後、24時間でまた、TGF-β1についてはLPS刺激後、30分よりmRNAの発現が有意に観察できた。しかし、IL-6とTNF-αについてはその発現は認められなかった。さらに分泌型IgAの構成成分の一つであるsecretory component(SC)の発現についても同様に検索した。RT-PCRではLPS刺激後30分よりNorthern blotでは、刺激後24時間よりmRNAの発現増強が認められた。
以上のことから発現量は異なるサイトカインがLPS単独刺激により上皮細胞から誘導され、固有層に直接的に働きかけてさまざまな生物学的な反応を引き起こしていることが考えられる。また、INF-γ,IL-4,TNF-α以外にLPSにも直接的あるいは間接的に上皮細胞よりSCの発現を誘導させる作用があることも明かになった。ところで、今回3種類のstrainの異なるLPSを研究に用いたがS.minnesota由来のものだけがこのような生物学的な反応を誘導させた。さらに、LPSの至適濃度も10^〜50mg/mlと比較的高濃度で現在まで報告されている血球系や血管内皮系の細胞がサイトカインを産生する濃度とは異なっていた。今後、これらの点をを含めた詳細な研究が必要と考えられる。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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