Project/Area Number |
06771658
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
吉野 教夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70220704)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 放射線治療 / 耳下腺 / アミラーゼ |
Research Abstract |
小線量一日多分割照射法による耳下腺の反応について、モデル実験系を用いて検討した。多分割照射効果を検討する前に、放射線一回照射による耳下腺の損傷を定量的に検出するため、wistar系ラットの耳下腺にX線を0〜20Gy、一回照射した。照射後、損傷した耳下腺由来の血清アミラーゼ活性、尿中に排泄された総アミラーゼならびに耳下腺中に残存している総アミラーゼを,経時的に測定した。 血清アミラーゼ活性は、耳下腺照射12時間後から経時的に高くなり、照射20時間後に最大値を示した。最大値を示した時期は、各々の線量でほぼ一定で、線量の大小による最大値発現の時期に差は認められなかった。これに対し、尿中総アミラーゼは、血清アミラーゼ上昇よりも遅れて、徐々に高くなり、15Gyならびに20Gy照射時には、24〜48時間後に最大値を示したが、10Gy照射では、48〜72時間後に、5Gy照射では、96〜120時間後にそれぞれ最大値を示した。すなわち、耳下腺の吸収線量が小線量と大線量とでは、尿中総アミラーゼの最大値発現の時期の異なることが、明らかになった。このことは、耳下腺腺房細胞の照射による細胞死の発現の機構が、小線量と大線量とでは、異なることを示唆するものである。今後、一回照射線量(0〜2Gy)、照射間隔(一日1〜3回)、全照射日数、総線量(0〜60Gy)の、それぞれのパラメータを変えた条件下での照射効果を検討する。
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