Project/Area Number |
06771701
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松井 明彦 東北大学, 歯学部, 助手 (20229397)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | キャスタブル・セラミックス / 純チタン / 鋳接 |
Research Abstract |
今回、純チタンとキャスタブル・ガラス・セラミックスの鋳接技法を臨床応用することを目的として、キャスタブル・ガラス・セラミックスと純チタンあるいは他のセラミックスとの接合法のついて検討するとともに、その接合状態を観察した。すなわち、純チタン製メタルフレームにキャスタブル・ガラス・セラミックスを鋳接し、これら試験体について、クラックの有無および色調遮断性を観察し、同試験体の切断面においてセラミックスとチタンの接合状態をSEM観察し、組成元素の拡散状態をEDS分析した。また、純チタン面にオペーク陶材を焼付け後、キャスタブル・ガラス・セラミックスを鋳接する方法、および、セラミックス鋳接後にステイニング、グレージングを行い、色調を改善する方法についても検討を加え、以下の結果を得た。 1.肉眼的に、セラミックス内にクラックの観察された試験体は全くなかった。しかし、メタルフレームの色調が透過する傾向が見られ、オペーク陶材の使用により色調は改善された。当技法を特に前歯部に使用する場合、何らかのオペーク処理を行う必要性を認めた。 2.試験体切断面における接合界面のSEM観察においては、チタン表層には、反応層と見られる組織が観察され、同層とキャスタブル・ガラス・セラミックスあるいはオペーク陶材の接合状態はおおむね良好であったが、同層とチタンとの間で一部剥離が生じていた。 3.グレージング、ステイニングを行うとセラミックス体内でクラックが生じる傾向が見られ、これらの処理については、さらに検討を加える必要がある。15EA05:4.当技法を使用するにあたり、チタン表面における反応層の生成を可及的に少なくする必要があると思われ、さらに検討を要するものの、臨床応用可能であることが示唆された。
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