Project/Area Number |
06771702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡田 良平 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20204000)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | TGF-Beta / Beta-TCP / 歯周組織 |
Research Abstract |
近年種々のサイトカインが発見され、一部のサイトカインは歯周疾患の発症と進行、あるいは治癒に大きく関与しているとの報告がある。なかでも、transforming growth factor-β(TGF-β)は創傷治癒に関わるサイトカインとしてその性格が様々な方面から検討され、in vitroにおいてTGF-βはフィブロネクチンなどの細胞外基質の発現を促進したり、I型コラーゲン、III型コラーゲン、オステオネクチンなどの骨における重要な基質タンパクの合成を促進することが報告されている。本研究では、実験動物に永久歯の完全に萌出した雑種成犬を用い、完全麻酔下で、下顎第3小臼歯、第4小臼歯間及び第4小臼歯、第1大臼歯間に粘膜弁を形成後、歯槽骨頂部にラウンドバ-を用いて直径約3mmの一壁性骨欠損を形成すると共に欠損部に相当するセメント質を削除した。欠損部にβ-TCP顆粒を移植した。その後、粘膜弁を復位し、縫合閉鎖した。処置後、2、4、および8週目に処置部位を含む、歯および歯周組織を全身麻酔下で一塊として採取した。採取した試料は、10%ホルマリンにて浸漬固定し、脱灰処理後、6μmの連続薄切切片を作成し、ヘマトキシリン-エオジン重染色して観察した。組織学的観察から、β-TCPは、骨移植材として生体親和性にすぐれ、組織学的に良好な結果が得られることがわかった。今後の研究の展開として、凍結吸引乾燥法にて、TGF-βをコーティングしたβ-TCPをイヌ下顎骨欠損部へ移植し、TGF-βの骨形成に対する作用を組織学的に観察し検討する計画である。
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