歯周病の発症と進行に関する遺伝的素因の家系調査による研究
Project/Area Number |
06771715
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中川 政嗣 岡山大学, 歯学部, 助手 (80243468)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 早期発症型歯周炎 / 宿主生体防御機能 / 好中球機能 / Actinobacillus actinomycetemcomitans / HLA-DQl |
Research Abstract |
目的 歯周病の病態の解析のモデルとして、遺伝的要素が大きく影響している早期発症型歯周炎患者の家系調査をおこない、各々について一般臨床検査、細菌検査、各種宿主生体防御機能検査の面から調べた。 方法:研究計画・方法に記載のとおり 披験者は早期発症型歯周炎患者である娘を含む1家族で、母親(RPP)、娘(LJP)、兄(periodontally healthy)、弟(LJP)の4名である。 結果 1.細菌検査で、被験者全員の歯周ポケットからActinobacillus actinomycetemcomitansを検出した。母親の深い歯周ポケットからblack-pigmented anaerobic rodsを多く検出した。 2.好中球機能検査において、母親、兄、弟の好中球の走化能が低下していた。 3.リンパ球機能検査において、母親、娘、弟のT4/T8比が低下していた。 4.末梢血IgG抗体価では、母親、娘のPorphynomonas gingivalisの値が高かった。 5.被験者のHLAクラスII抗原のDrw52とDQlが共通であった。 考察 1.歯周病の初期感染においてActinobacillus actinomycetemcomitansは重要な役を果たしていると考えられる。 2.この家族において好中球の走化能の低下は歯周病易発症性のリスク因子の1つである可能性がある。 3.T細胞のT4/T8比の低下はもう1つのリスク因子と考えられる。 4.HLA-DQlが早期発症型歯周炎の発症に関っている可能性がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)