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歯肉および不良肉芽組織由来繊維芽細胞の膜流動性と膜障害後の回復能について

Research Project

Project/Area Number 06771731
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Conservative dentistry
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

浜田 義三  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (50253894)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords膜流動性 / 不良肉芽組織由来線維芽細胞 / スピンラベル法
Research Abstract

不良肉芽組織の存在は歯肉組織の再生を阻むもので外科処置時に徹底した掻爬がされている。しかし、その不良肉芽組織内の細胞の特徴については未だ不明な点が多い。今回我々は成人性歯周炎患者より外科処置時に不良肉芽組織を採取し、線維芽細胞の培養を行った。一方、細胞機能の維持にその膜流動性の機能が維持されることが重要な役割を果たしている。そこで我々は不良肉芽由来線維芽細胞の細胞形質膜の流動性に着目し、膜流動性の測定をスピンラベル法による電子スピン共鳴(ESR)装置を用いて行った。この際、膜浅層と深層の異なる部位の流動性の測定には2つのステアリン酸ラベル剤(5-SAL,16-SAL)を使用した。その結果、健康歯肉由来の線維芽細胞と不良肉芽由来線維芽細胞の間の膜流動性の違いは、各々のプローベにおいて見られなかった。そこでこれらの細胞に10^4M過酸化水素を加え、30分インキュベートし、その後再び10%血清添加DMEM培地にてovernightインキュベートを行い膜障害の回復能の違いを検討した。健康歯肉由来の線維芽細胞において刺激前のコントロールと刺激後の細胞では5-SALにおいて膜流動性が有意に上昇していた。overnightした細胞とはコントロール、刺激細胞共に有意差は見られなかった。また16-SALにおいてはいずれの間にも変化は見られなかった。不良肉芽由来線維芽細胞の場合、いずれの条件でも膜流動性の違いは認められなかった。
これらの結果より、不良肉芽由来線維芽細胞は健康歯肉由来の線維芽細胞と比べ膜流動性において違いはないが、刺激を受けた場合の膜流動性の変化が極めて乏しい細胞であることが判明した。今後さらに膜表面に発現する接着分子の検討を加え膜流動性が果たす役割を考えて行きたい。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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