歯の回転による歯根膜誘導法での歯周組織再生に関する研究
Project/Area Number |
06771741
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
熊谷 敦史 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (20195514)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 歯周治療 / 歯周組織再生 / 歯の回転 / 動物実験 / 歯根膜誘導 |
Research Abstract |
唇側に広範な骨欠損を伴う症例などでは、十分な歯周組織の再生を図ることが困難な現状にある。本研究は、このような骨欠損に対して、歯に回転力を加えることにより、歯周組織再生の母体である歯根膜細胞を誘導して歯周組織の再生を図ることを目的として行われた。実験動物としては、ビ-グル成犬3頭を用いた。実験開始の3カ月前より歯石除去などを行い、健康歯肉を確立した。実験部位は上顎P1,P3と下顎P2,P4とし、左右の片側を実験側、反対側を対象側とした。歯の抜髄、根管充填後、複根歯では近遠心の1根を抜去した後、頬側に骨欠損を付与した。3カ月後に抜歯窩の治癒と歯周病変の成立を確認後、実験側では回転力(100g/cm^2)を加えた。ラベリングを行いながら、3カ月間の肉眼的観察、X線的観察を行った後、組織学的観察を実施した。骨欠損作成3カ月後の所見では、肉眼的には歯肉の増殖と退縮を示したものがあったが、いずれの例でも頬側に削除量とほぼ同程度の骨欠損が認められ、3〜5mmのアタッチメントロスが生じていた。その後に回転力を加えた実験側の3カ月後の所見では、牽引側にアタッチメントゲインと骨の添加が認められ、頬側に作成した骨欠損部の一部に修復が認められた。対象側では明らかな変化は認められなかった。今回の実験より、歯の回転に伴って、失われた歯周組織の一部に組織再生が生じることが確認され、今後はGTR法との併用により更なる歯周組織再生が期待される。なお、観察期間中に実験動物の1頭が死亡し、途中から実験動物を追加して実験を継続しているために、実験、発表が遅延した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)