Project/Area Number |
06771764
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
板垣 彰 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (80257047)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 脱臼歯 / カニクイザル / 歯周組織治癒機構 / 根管開放 / 整復法 |
Research Abstract |
脱臼歯を歯槽窩へ整復する際、根管を開放状態にした場合の術後の根尖組織学的に検索した。 推定年齢約6歳の歯根完成永久歯を有するカニクイザル1頭を使用し、上下顎切歯を被験歯とした。全身麻酔後、歯肉に浸潤麻酔を施し、歯根膜損傷を生じないよう注意しながら鉗子で抜歯を行った。抜去歯を滅菌生食液ガ-ゼ内に保持し、髄室開放、抜髄、根管の拡大を施した。右側歯はGutta-percha pointとCANALS-Nにて根管充填を行い、左側歯はクロラムフェニコールを綿栓で貼薬し、窩洞内に綿球を置いて根管の開放を行った。それぞれの歯を整復後、脱臼歯を接着性レジンと唇側線にて暫間固定し、Soft Food飼育下で1週間経過観察した。 実験期間終了後、10%ホルマリン頭頸部灌流固定を行い、顎骨ごと歯を摘出し、アルコール系列脱水、スチレン透撤後、樹脂包埋した。厚さ10μmの非脱灰研磨切片を連続的に作製し、トルイジンブルー染色、hematoxyline-eosin染色等を施した。 整復固定後、根管開放歯と根充歯では経過観察中に脱落するものはなく、肉眼的にも口腔軟組織に異常は認めなかった。現在、光顕観察で根尖病巣の発現を認めていないが、今後、根尖の歯周組織、根尖側1/3、根中央1/3、歯頚側1/3の歯根膜について各々観察し、それらについて比較検討し発表する予定である。
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